家庭教師を始めた当初は、苦手な数学の指導をご希望されていました。しかし、模試では英語も5割程度で、英語を重視する福井県立大学を目指す上で、優先的に指導が必要だと判断しました。そこで、数学はセンター試験で５割程度を目標にし、残りの勉強時間を英語に充てるような学習プランを提案しました。個別試験でカギとなる英作文の対策にも十分な時間が取れたので、センター試験ではC判定でしたが、見事合格できました。

普通科普通クラスで、２年進級次には定期テストで40点〜50点程の得点でした。勉強に対して消極的でしたが、指導中、数学がよく理解できている姿を見つけました。そこで、数学は授業よりも速いペースでどんどん進め、難しい問題にもチャレンジしていきました。もちろん、宿題もたっぷりです。始めは、「なんで、やらないとダメなん？」と反発していましたが、中間テストで今まで取ったことのない高得点を取り、それが自信につながって、自ら進んで数学に取り組む姿に一変しました。3年生最後の数学のテストで、スーパー特進を抑え、学年1位になることもできました。進路も自分で調べて、4年制大学よりも実践的な学びを求めて大学校への進学を選びました。

高志高校を目指していて、入試対策をご希望でした。目標点まであと少しというときにどうしても苦手な数学が伸び悩んできて、数学を勉強しているときは本当に辛そうでした。そこで、目標点はそのままに「数学を70点とるか、英語、社会を両方95点とるか、できそうな方はどっち？」と学習プランの変更を尋ねてみたところ「両方95点。」と力強い答えが返ってきました。数学70点プランを再開する準備はしていましたが、部屋の壁に歴史の年表と英単語が張り出され、毎週行くたびに増えていく様子を見て、「再開は必要ないな」と確信しました。目標点をクリアして、確認テストも学年2位で受験を迎えたのですが、入試1日目の夜に泣きながら電話がありました。数学で大失敗をしたようで、とても落ち込んだ声でしたが、実は、目標にしていたのは安全圏の点数だったため、「20点くらい落としても平気、2日目いつも通り決めておいで」と送り出すことができました。2日目はいつも以上の手ごたえがあったようで無事合格できました。